募金 その2

息子の通った中学は、各学年ごとに全員が何らかのボランティアをすることになっていた。

中1のとき、赤い羽根募金で街頭に立った彼は
疲れた、でもとても充実した顔で帰ってきた。

彼の手には、緑色の恐竜のぬいぐるみ
母(私)「?」
息子 「あのね、きっちりした身なりのお金持ちそうな人が募金をしてくれるわけじゃないんだよ。
知らん振りをして通り過ぎていく人が多いんだ。
でもね、今日、いかにも浮浪者みたいなおじさんがフラフラと近寄ってきて、
 『ちょっとで悪いね』と言って1000円札を入れてくれたんだ。」

息子の話によると、そのおじさんは
『少なくて悪いから、これもとっておいて』とぬいぐるみを手渡してくれたらしい。
UFOキャッチャーの景品に違いない、緑色のちょっとすっ呆けた 薄っすらと汚れた恐竜!

人形は彼の部屋のドアノブにぶら下がり、中学高校の日々を見つめ続けた。

母である私はといえば、その後、中学生や高校生が募金活動をしている前を
素通りできなくなった。

でも、一つの街角で募金しても、すぐ次の角にも子どもが立っているのは......(^-^;

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